「大正幽霊アパート鳳銘館の新米管理人 1-4」の感想

読書記録

図書館で小説を探してたら表紙がかわいかったので思わず手に取りました。
お菓子と同じで本も表紙かわいいと思わず手に取ってしまう。

小説の内容は、かわいい見た目とは違い幽霊系の話なので少々怖い…
夜中に読んだら寝れなくなる。

大正幽霊アパート鳳銘館の新米管理人
竹村優希 (著)

あらすじ

爽良は霊感があることを家族や周りの人に言えず、霊に絡まれない様に下を向き日々怯えて暮らしていた。
いつも支えてくれる幼馴染の礼央以外、話す人も友人も居ず日々生きづらさを感じていた。
そんな時に、亡き祖父から洋館をアパートにした鳳銘館の管理者をお願いしたいという内容の遺言書が届き、幼馴染の礼央やアパートの住人、アパートに集まる霊と関わることで、前向きに成長していくというストーリ。

主人公の成長

霊が見えることを周りに隠して生きてきたため、霊の対処法としてはただひたすら目を合わせず耐えること。
常におどおどした態度をとっているため友達もできずに二十歳過ぎ。
そら陰気で消極的な性格になるよな。
アパートの管理人になる前は、耐えて忘れることで自分を保ってきたけど、管理者になってから霊が見えるのは自分だけじゃないことに気づき、あんなに怖い存在だった霊を助けて成仏させてあげたいと思うように。
また、同じ体質だった祖父の様になりたいという目標を持つことができた。

怖い事には変わらない霊に立ち向かって、危険な目に合い傷つきながらも、周りとの関わり方を覚え自分の意志で行動をするようになっていく。
巻を追うごとに逞しくなっていく爽良。謎が深まる祖父。

主人公が鈍感

礼央の好意に一向に気付かない。
あまり人と関わらずに生きてきたからか、他人の感情を把握するのが苦手なのかな。ただ、父親から分かりやすい愛情を貰えていない、友達ができない等の理由で、他人からの好意に鈍感なのかな。
鈍感な主人公が苦手な人にはイライラしそうだけど、イケメンが一途で報われないシチュエーションが好きな私にはとっても楽しい。御堂にはぜひ嚙ませ犬になってほしい。

3巻で礼央の初めて目に見えるアタック、4巻で爽良の一緒じゃないと寂しい発言と、ちょっとずつではあるけど進展はしてる。次巻以降も楽しみ。

ホラー

かわいい表紙とは裏腹に、霊の描写がめちゃクチャ怖い。
読んでてその場面が想像できてしまう…
ホラー苦手だけどなんか読んでしまう。怖さはゴーストハンターよりかはましな印象。
怖さ的には心霊探偵八雲と互角かちょっと怖いくらい?

最後に

色んな怨霊が出てきて毎回面白いです。
怨霊や住民との対話でちょっとずつ成長するいじらしい主人公と、ハイスペックイケメンの献身的な愛情が見たい方はぜひ!
サクサク読めて気分転換には持って来いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました